マンガ・アニメ

バスケ漫画「アオバノバスケ」は身長2mの主人公・青葉大樹が明星レオとの出会いをきっかけに、青蕾高校の仲間と共に成長していく物語である。バスケものでは「スラムダンク」以来の傑作といえるだろう。

「可愛いだけじゃない式守さん」は和泉君と式守さんの高校生カップルのラブコメ作品である。しかし、それ以上に猫崎や八満、狼谷ら友人達との固い絆や友情譚が尊い青春群像劇だといえるだろう。

本作品は双子の兄弟と幼馴染の南の恋の行方、そして亡き和也の遺志を兄・達也が受け継ぎ、南の夢を叶える物語である。説明過多の現代の漫画にあって、絶妙な間と風景を挿入した作風は静かな余韻を残す。

「葬送のフリーレン」の名脇役デンケン。一見、権謀術数を駆使する策士風の老魔法使いは、実は作中でも屈指の好人物である。老いてなお衰えぬ闘志を胸に秘め、妻と故郷のために最強の師に立ち向かう。

14歳の野中ハナは幼い頃に両親を亡くし天涯孤独だが、若くして家事全般をこなす優秀な女中である。そんな少女と家主・蓮見令子が織り成す丁寧で清廉な日常。そこには現代人が失った大切な何かが存在する。

本作品は、悠久の時を生きるエルフの魔法使いフリーレンが大切な人々との思い出を追憶し、人を知る物語である。“人生は旅である”。今日もフリーレンは友の思いとともに、新しい仲間と旅をする。

レビュー最終回は“キャプテン”谷口を中心とする名場面である。父とふたり汗と泥にまみれた神社での猛特訓、イガラシや丸井らとの固い絆。そして、青葉との死闘は今もなお、ファンの心に焼き付いている。

墨谷二中は青葉との地区予選決勝で惜敗するが、紆余曲折を経て再試合が決定した。エース松下を怪我で欠く中、投手イガラシが奮闘する。だが、9回裏の土壇場で力尽き、キャプテン谷口がマウンドに上がる。

中学時代いじめられっ子だった柄本つくしはサッカーの天才・風間陣と偶然出会い、そのことが運命を大きく動かした。聖蹟高校の仲間や他校のライバルたち、一人ひとりが主人公の本作は読後感が素晴らしい。

最終6回戦南3局、アカギは修羅の鬼博打が実り海底で鷲巣を討ち取る。死に至る採血を阻止すべく部下がごねる中、鷲巣は己の矜持に従い潔く採血を受託する。そんな鷲巣にアカギは意外なエールを送った。